踏みしめる建築
9月29日
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建築を見てきました、ではなく建築を踏んできました。ノルウェー・オスロの今やシンボルともいえる存在になっているオペラハウスです。2008年にノルウェーのデザイン事務所スノヘッタ(Snøhetta)の設計で建てられたもの。いくつかの建築賞を受賞していて、相当練りこまれて造形された建築だけど、その造形の美しさではなく、それが作り出す水辺空間の創造で魅せるというものです。その建築に近づいた人は、誰でもその頂上まで登りたくなる。一日中、多くの人が登って眺めて降りてくる。その動態を港の対岸から眺めるのも楽しい。これは、隈研吾が魅せる繊細な美しさの対極にあるような魅力なのです。この建物に隣接して、北側には片持ち梁で思い切った造形を見せるオスロ公共図書館、南には穿孔アルミニウムで独自の表情を作っているムンク美術館が並んでいる。でも、現代建築の展示会のような印象を受けないのは、まん中にあるこのオペラハウスが、この場所に根を下ろすイメージを獲得しているからなんだと思う。ついでに言っておくと、登っていく斜面はけっこう凸凹もあるけど、無粋な「危険」などの表示はない。おそらくけっこうな数の人が転んでいるのではないかと思う。





