色々バラバラ
- pafumars
- 9月29日
- 読了時間: 2分
ドイツのジードルンクを見てきました。石田潤一郎先生のお供です。グロースジードルング(ブリッツ)、テルテン・ジードルンクなど。もちろんヴォイセンホーフ・ジードルンクも見学し、中も見学できたコルビュジエの家には感激しましたよ。しかし、現地に行って改めて認識を新たにできたのは、「色」でした。写真は、エルンスト・マイの手がけたジードルング・プラウンハイムです。永延と続く広大な住宅地です。いくつかのパターンがあるものの、同じような形式の住宅が続いています。その形式がまさにモダニズム。しかし、住戸ごとに色が違います。たくさんの色があって、しかもその色の配置はバラバラです。もちろん、その色の一つ一つは素敵です。パステルカラーなどという薄っぺらい言い方では表現できない渋い色です。でも、その色がどのように仕組まれ並べられているのか。住人が勝手に選んでいるのか。規則性がみつからないのです。モダニズムは、形式の繰り返しです。でも、その規則性が際立ちすぎると退屈になります。その規則の崩し方に建築家の手腕があるとも言えます。しかし、この「色」に見られる、規則がありそうだけど不規則というあり方は、そうした技巧とも違います。バウハウス・デッサウも見てきましたが(泊まりました!)、そこでも唐突な、だけど魅力的な色の使い方にも驚かされました。





