キュビズム
- 2月27日
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かつてクリスチャン・ノルベルグ=シュルツは、『ゲニウス・ロキ』で、場所が持っている固有の雰囲気、様相を語った。それは景観を考えるうえで、大きな視座を与えてくれ、その一つの例として挙げられていたプラハの景観をぜひ見てみたいと思っていたのだが、そのチャンスに恵まれた。カレル橋は確かに美しかったが、残念ながら観光客であふれかえっていた。ゲニウス・ロキはどのように探せばよいのか・・・。でも、せっかくプラハに来たのだから、ここでしか見られないとされるキュビズム建築もみておこうと歩いた。しかし、建築物として成立するための与件からして、幾何学的な形に分解するキュビズムを建築に表現することは無理がある。キュビズムはあくまで装飾的なレベルでの扱いに見えてしまう。ただし、チェコ・キュビズム展示場(黒い聖母の家)で展示されている家具は写真のようにちゃんとキュビズムしていて?おもしろかった。これだけでなく、様々な幾何学形態と色がそれぞれ異なる形で構成された多くの家具を見ることができる。複数の視点から見た要素に分解するということが、立体物を使って実現しているようにも見える。しかも、それは絵画とは違った迫力を持っていた。これも、この場所が形に与えたゲニウス・ロキなのだろうか。





