雲肘木
- pafumars
- 7月4日
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六録楼のそばの新道小学校跡地に建設中のホテルが、足場がとれて、いよいよ姿を現しました。驚いたのが、その外壁のデザイン。隈研吾がデザイン監修したというそれには、写真のような肘木が全面的につけられています。これって、雲肘木ですよね。まさに化粧垂木と組み合わされて仕掛けられています。そう、これは伝統様式をデザイン化というか記号化したもののようです。しかし、社寺のように軒の出を深くできないし、まさしく取って付けたような違和感があります。これをどこまで隈研吾が関わったのでしょうか。隈研吾のデザインは、派手で大がかりな造形にしながらも、ディテールが実に巧なので、ちゃんと建築デザインとして収まりのよいものになっているという印象なのですが、これはちょっとどうかと。収まっていないようにも思うのですが。ちなみに、ホテルはシンガポールのホテルグループがつくるもので、アジア的とか日本の伝統・・とかの要請があったのでしょうかね。





